瓦屋根の寿命とメンテナンスについて漆喰補修の件

屋根リフォーム工事

2022.09.21

目加田充規

工事管理部

徹底したお客様目線で、施工管理をして参ります。宜しくお願い致します

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台風や強風、大雨で屋根が傷んでないか？

屋根の状態を気にされてますか？？？

こんにちは!

名古屋市の外壁塗装工事専門店

（株）東海工芸、目加田です。

状況にもよりますが、事前のメンテナンス費用よりも壊れてしまってからのメンテナンス費用の方が高くなります。

事前に修理やメンテナンスを行って、かける費用を最小限にしたいですね。

現場で点検や施工している際に、まわりの建物を見ると色々気になるもんなんです・・・

瓦屋根の場合は、漆喰の劣化が進んでいるお宅様を時々見かけます。

今回は、瓦屋根の漆喰補修について紹介していきます。

カラーベストなどのスレート屋根の場合は、気づかないうちに屋根にひび割れがあったり、

屋根板金のビスが抜けかけていたり等の症状が起きてしまっている家が多く見られます。

また、ミルフィーユ状に屋根材がめくれ上がってきているような症状など、所々のお宅様で目にします。

【カラーベストやコロニアルなどのスレート屋根についてはこちらの記事をご覧ください】

屋根の色あせや割れなどの劣化症状に気づけない件

そろそろ屋根リフォーム？三重県N様邸の屋根が塗装できない屋根材だった件

漆喰（しっくい）とは・・・

屋根瓦の頂上にある棟を形成するために、土台に葺き土（ふきつち）を使い、その上に、のし瓦を積み上げて棟を形成しています。そこで葺き土を雨水から守り、耐久性を向上させるために塗りこんでいる材料が漆喰（しっくい）です。消石灰を主成分とする材料で作られています。

写真の取り合い部や瓦と瓦のすき間を埋めている白い部分が漆喰です。

漆喰自体は瓦棟だけに使われている訳ではなく、室内の壁や天井など、外装材としても内装材としても使用されています。古くから、お城や伝統的な建物等で使用されてきた歴史があります。

漆喰の寿命・劣化

日本瓦の耐用年数は50〜80年以上と高耐久ではありますが、それを守る漆喰の寿命は15～20年前後と瓦の寿命よりも短くなります。経年劣化によって徐々に美しい白色もくすんでしまい、不具合を起こします。漆喰の割れや欠け、ひどい状態だと完全にはがれてしまって、葺き土が見えてしまう事も。

葺き土が見えているという事は、そこから雨水が侵食することで葺き土が雨水で流出して、瓦の固定力が弱くなり瓦にズレが生じてしまい、落下の原因や雨漏りに繋がるなんてケースも。。

上記のようなケースや経年劣化により、葺き直しを行う場合は棟瓦やのし瓦を外して再形成する必要があるため、値段も高くなり大がかりな工事となります。

漆喰は、瓦と瓦のすき間を埋めることや、棟瓦や鬼瓦などがズレてしまわないように固定しておく役割があるため、漆喰の劣化が進行してしまうと、棟全体のダメージや雨漏りリスクが非常に高くなってしまうケースも多くなります。普段から目につかないので気づきにくい場所でもあります。そのために、定期的に専門の業者に依頼して、屋根に何らかの問題が出ていないか点検してもらうことが大切です。

漆喰の詰め直し

今回の天白区H様邸に関しては、漆喰が劣化している形跡はありましたが上記のような大きなダメージは見られませんでしたので、費用を抑えたメンテナンスとなりました。古く劣化した部分は除去して、新しく漆喰を塗り込み補修作業を行いました。

: 漆喰の現状　▶︎ ▶︎

: 漆喰の補修中　▶︎ ▶︎

: 漆喰の補修完了！

: 漆喰の現状　▶︎ ▶︎

: 漆喰の補修中　▶︎ ▶︎

: 漆喰の補修完了

南蛮漆喰とは・・・？

予算の都合などもあるかと存じますが古い日本瓦屋根なんかですと、耐震性や耐風性の関係から葺き直しを行う事が進められています。その際、葺き土の部分を南蛮漆喰にする事でメンテナンスが長期に渡って不要になります。（メンテナンスフリーと言われています）

現在の新築では、南蛮漆喰が主に使われており、葺き土よりも雨水に強い素材のため、劣化がおきづらくなります。また、葺き土+漆喰ですと、どうしても葺き土と漆喰とで層ができてしまって、剥がれや欠けを引き起こしますが、南蛮漆喰の場合は、それ一つで葺き土と漆喰の役目をこなしてくれますので層ができず、剥がれなどの症状がおきず、漆喰の塗り替えをする必要もなくなります。