屋根塗装の必要性を屋根材別に解説!アスファルトシングルの塗装って必要?な件(前編)
- 屋根リフォーム工事
建物を守るために重要な役割を果たす屋根!
塗装することで再び保護機能が建物を守り、長持ちさせることに繋がります。
こんにちは!名古屋市の外壁塗装専門店として25年
(株)東海工芸 目加田です。
今回は、普段の生活では目が届かない&詳しく確認することも難しい屋根について解説していきます。
主な屋根の種類と特徴
まず、屋根と一口に言っても色々な種類があります。種類によっては塗装の必要ないものもあり、メンテナンス方法が異なります。
陶器瓦(粘土瓦)
粘土を瓦の形に成型し、窯で高温で焼き上げた瓦が陶器瓦です。陶器のため塗装は不要です。ただし、衝撃で割れたり欠けたり、漆喰が劣化した場合は交換・メンテナンスが必要になります。
非常に高い耐久性でその長さは50年~60年以上と言われております。重量があるため、台風などの強風でも飛ばされにくい反面、耐震性に弱く、スレート屋根等に比べ施工費用が高いといった側面もあります。
コンクリート瓦(モニエル瓦)
セメントと砂を混ぜ合わせて加工した瓦となります。耐久性は30年ほど。陶器瓦と違い、塗装が必要です。経年劣化に伴って、塗装を行うことで長持ちします。
2000年頃には陶器瓦との価格に差が無くなり、現在ではほぼ生産されていない瓦材となります。
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スレート屋根
平たい板のように加工した屋根材で、天然の粘板岩を加工したものは天然スレートと呼ばれますが、日本で主に施工されている物は化粧スレートと呼ばれるセメントと繊維質を混ぜた屋根材が使われています。【カラーベスト】や【コロニアル】といった商材はこれに当たります。
安価で耐震性は高いですが、塗装によるメンテナンスが必要になります。また、気候により屋根が反ってきたり、人の重みや落下物などで割れる可能性があります。
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トタン・折板屋根
金属屋根の一種として鉄板から加工された屋根です。安価で軽量、傾斜が緩い屋根でも使用可能ですが、錆びや穴あきの可能性も高く、耐用年数も低いです。定期的なメンテナンスが不可欠な屋根材です。
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ガルバリウム鋼板
表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキを施した鋼板で作られています。同じ金属屋根でもトタン屋根よりも錆びにくく、耐久性の高いことが特徴です。
弊社の場合は、既存のスレート屋根等の上からカバーするカバー工法や葺き替え工事の際におススメさせて頂いています。
耐候年数が30年程と長く、軽量で耐震性にも優れています。メンテナンス不要という訳ではありませんが、塗装などのメンテナンスは長期間必要としません。傷や凹みには弱いので施工時に注意が必要となります。
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様々な屋根の種類がありますが、アスファルトシングルについてピックアップして紹介していきます。
アスファルトシングルとは・・・?
アスファルトシングルとは、ガラス繊維で作った基材に、アスファルトで表面をコーティングしたシート状の屋根材です。屋根材の表面に砂粒を吹き付けた意匠性の高い屋根材となっています。吹き付けられた砂により、遮音性が高く、雨音が響きにくい性質があります。薄く柔らかいシートなので軽量で、錆たり割れたりといった症状がないです。
原料であるアスファルトもガラス繊維も防水性があります。よって、雨漏りに強い屋根材ということが特徴として挙げられます。耐候年数は25年~30年程で、それまでに基本的なメンテナンスは不要です。
デメリットと言えば・・・
施工方法としてスレートや瓦などのビスやボルトで留めている工法とは違い、シート状のため穴をあけず、専用の接着剤で留めています。他の屋根材よりも軽いので、しっかりと接着していないと台風などで部分的に飛ばされる可能性があります。傾斜が緩やかな家で施工した場合に、水が溜まってしまいコケが生えやすくなります。
また、吹き付けてある砂粒は年数が経つにつれて剥がれ落ちていきます。樋やベランダなどに砂や細かい石が落ちている場合は、その影響です。だからといって補修しなければといった事はございませんのでご安心ください。
アスファルトシングルは塗装しなくていいのか問題
アスファルトシングルは塗装が必要か、必要でないか意見が割れております。
私もアスファルトシングルのことが記載されたブログ等を色々と拝見しました。業者Aは塗装を行った方がいいと言い、業者Bは塗装不要だと言ったりしています。果たしてどちらなのか・・・?と。
弊社の見解としては、耐用年数まで塗装を行う必要性は基本的には無いと考えます。
スレート屋根やコンクリート瓦は、表面の塗膜や油膜が紫外線や経年劣化によりなくなっていきます。そうなると防水性が失われ、雨が降った場合に屋根材に染み込んでしまい、雨漏りの原因になったり、スレート屋根の場合は割れたり等の症状がおきます。塗装することでそのような症状を防ぎ、長持ちさせることに繋がります。
しかし、アスファルトシングルの場合は、そもそもの屋根材を形成しているガラス繊維やアスファルトといった原料そのものに高い防水性を含んでいるため、表面を塗装する事で耐候性が伸びるといった事は考えにくい製品となっております。また、表面に砂粒が吹いてあることで紫外線の軽減にも繋がっており、既存の防水性が長続きします。
以上のことから、耐用年数までは塗装が不要と考えます。
ただし、もし塗装をするとしたら下記のようなことが気になる時です。
①コケが発生した場合
傾斜に関係なく施工可能なアスファルトシングル。ただし、表面に凹凸がある形状のアスファルトシングルの場合、雨が降ると雨水が流れ落ちる時に凹凸部分に留まってしまう可能性があります。傾斜が緩やかな場合は、より顕著にそのような状態になります。太陽が当たりづらい個所などで、そのような状態が続くと、コケや藻が生える可能性があります。コケや藻で見た目が気になる場合には、高圧洗浄で除去、塗装工事をすることも可能です。
②表面に吹いてある砂が落ちるのを止めたい場合
前述にも記載しましたが、雨音等の遮音性を高めるために砂(石粒)が吹いてあります。吹き付けてはありますが、完全に一粒一粒が固定されている訳ではありません。雨、風の影響などで少しずつとれて落ちてきます。この現象で雨漏りが起きることは考えづらく、そのことも踏まえた耐候年数です。
石粒は屋根材を保護している役割があり、塗装して落下を防ぐことで、表面の耐久性が多少上がることも考えられますが、塗装を行うことで耐久性が上がるとは正直考えにくいかと存じます。
③退色が気になる場合
アスファルトシングルも色はついておりますので紫外線で退色していきます。前述にもある通り、原料そのものに防水性があるので塗装の必要性はありませんが、見た目が気になるという方は塗装工事を行うことも可能です。ただ、既存のアスファルトシングルの意匠性はなくなりますし、多彩な模様の場合は、一色の単色となりますのでご注意ください。
塗装を行う場合の注意事項
この後、【もし、塗装を行う場合の注意事項】を書いていこうと思いましたが長くなってしまったので、また、後日のブログにて続きを書かせてください。
結局・・・
結局、何が言いたいかというと
色々な屋根材があって、メンテナンス方法も、色々と違います。
適正な施工をするための正しい知識と判断が必要です。
続きは後編で!
って事です!
(後編)はこちらから↓
アスファルトシングルの屋根塗装って必要?メンテナンス方法と注意点の件
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