屋根や外壁塗装工事におけるリフォーム瑕疵保険って何？？

車の自賠責保険や生命保険・火災保険など色々な種類の保険があります。

塗装・リフォームの業界では「リフォーム瑕疵（かし）保険」と呼ばれる保険が存在します。

こんにちは！名古屋市の外壁塗装専門店

（株）東海工芸の目加田です。

瑕疵保険に加盟している業者で塗装工事をしたら、保険が自動的に適応される訳ではなく、

しっかりとした説明を受けないと分かりにくい保険かもしれません。

どんな保険か？どうなったら適用されるのか？瑕疵保険のメリット・デメリット

そんな、リフォームにおける「瑕疵保険」について今日は話していきたいと思います。

そもそも瑕疵（かし）とは？

日常生活において「瑕疵（かし）」という言葉を使う事は、極めて少ないのではないでしょうか？

瑕疵の意味としては

①傷や欠点、過ちの事

②法律上の欠陥・欠点

③物や建物に対してついているべき機能がついていなかったり、品質が損なわれている

時に使われる言葉になります。

今回お話しするリフォームにおける「瑕疵保険」という点で言えば①と③の意味が近しい意味となってきます。

リフォーム瑕疵保険のしくみ

リフォーム瑕疵保険は、リフォーム時の検査と保証がセットになった保険です。リフォーム工事中や工事完了後に、第三者である建築士の現場検査が行われ、もしも工事後に欠陥が見つかった場合は、補修等を行った事業者に対して保険金が支払われる仕組みです。

そして、国土交通大臣が指定した住宅専門の保険会社（住宅瑕疵担保責任保険法人）が保険を引き受けています。その保険法人の中でもリフォーム瑕疵保険で有名なのが、株式会社日本住宅保証検査機構（JIO）が管轄している「JIOリフォームかし保険」です。

JIO（日本住宅保証検査機構）のHPに記載されているリフォームにおける「瑕疵保険」のしくみです。

保険期間内に工事を行った部分に事故（欠陥）が発生した場合、JIOは修補費用等を保険金としてリフォーム事業者に支払います。万が一、リフォーム事業者が倒産等の場合は、発注者がJIOに直接保険金の請求ができるシステムです。

リフォーム工事を行った部分・範囲に関して欠陥があった場合に保険金で修理が行え、施工業者が仮に倒産していた場合でも保険金は降りて参りますので、そういった点でも安心な保険となっています。

リフォーム瑕疵保険のメリット・デメリット

しかし、瑕疵保険を利用するにあたって、注意ポイントがいくつかございます。

「瑕疵保険」を利用して塗装工事の契約をしたいと思われる方

依頼したい施工店が「リフォーム瑕疵保険」に加盟していなければなりません。

被保険者は、加盟している施工店になります。そうなると、保険料の支払いは、施工業者が支払うと思われる方が多いのですが、保険料をお支払いするのは発注者（施主様）となります。

なぜかというと、

リフォーム瑕疵保険の条件を満たす不具合が発見された場合、保険金は被保険者である施工業者になることが通常ですが、その際に施工業者が倒産していた場合は発注者である施主様に保険金が入り、その金額で補修工事を行うことになるからです。

それから、事故となる事由ごとに保険期間が定められています。

私どものような塗装工事や屋根工事に関しては、1年間の保険期間になっています。

JIOのHPから抜粋した保険期間に関する表です。

その他、免責金額があり、免責金額を上回る補修費用が発生しないと保険金を受け取ることができません。

塗装工事に関する「リフォーム瑕疵保険」のメリットとしては

依頼主と施工業者のどちらにもかかわりのない第三者の検査が受けられる点と、施工業者が倒産しても適用される点です。

逆にデメリットとしては、

保証期間が1年と短い点や、保険料の高さ、検査が入ることによって工期が長くなるといった点です。

また、塗装工事の場合、亀裂や著しい白化現象が対象となりますので、色のムラは対象外となります。

正直に申しますと、施工後1年という期間で亀裂や著しい白化現象というのは、起こりづらいのかと思ってしまいます。

塗装工事における「リフォーム瑕疵保険」が必要な方とは

工事の品質っていうのは、お客様では判断できない事もあると思いますので、第三者の人間が検査するといったことが安心を担保する事に繋がっている。そこから、このような保険が存在するのかと思います。

業者任せにしたくない方や、万が一を考えて心配な方には必要と感じます。

しかしながら、よっぽど信用できないような塗装業者さんだったら、皆さんそこには工事を頼まれないと思います。また、塗装店によっては、自社でしっかりと工事保証を行っているところもあります。まずは、信頼できる業者選びが大事なのではないかと思います。

現時点では・・・

外壁塗装では、保険料のわりに瑕疵保険の保証期間が短く、保険対象となるケースがあまりないこと。

保険料がお客様負担となることなどから、現時点あまり利用する方がいない保険です。

ただし、高額な1,000万円以上かかるような工事だったり、キッチンや水回りも含めた大規模なリフォームであれば、検討してみてはいかがでしょうか。

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